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一般小児科|東大阪市御厨西ノ町の小児科・アレルギー科 - もしもしキッズクリニック

一般小児科

Medical

Medical一般小児科

一般小児科外来

一般小児科

小児科疾患全般の診療を行います。 お子様は頻繁に発熱・咳嗽・鼻汁・下痢・嘔吐などの症状を呈します。殆どは気管支炎、肺炎、胃腸炎、中耳炎等の感染症に伴うものです。また急性の疾患以外にも、夜尿症、起立性低血圧や便秘症など、慢性に進行する様々な疾患も御座います。
ただ単に各学会で提唱されているガイドラインに沿った治療を行うだけではなく、小児科専門医として、其々のお子様やご家族に合わせた柔軟な診療を心がけて参ります。
より高度な医療・入院が必要と思われるお子様には適切な医療機関にご紹介させていただきます。お困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。 (★お子様の診察と同時に、ご両親ご家族の方の風邪・アレルギー等の一般診療もしております。大人の方の分もご予約が必要です。)

Medical子供によくみられる症状や対処

発熱

定義:腋下測定で37.5度以上、または平常より1℃以上高い状態

  • 年齢が低いほど平熱は高い傾向にあります。個人差も大きいですので、普段から平熱を
    把握しておいてください。
    子供は体温を調整する働きが未熟で、環境や着衣により容易に上下します。
    38℃あっても元気な場合、服や室温の調節をするだけで平熱になることもあります。
  • 持続する子供の発熱は、殆どが細菌やウイルスなどの感染によって起こります。
    病原体の増殖を抑えるための生体防御反応です。発熱自体は悪者ではありません。
    そして、熱の高さは必ずしも重症度と比例する訳ではありません。
    病気の重症度は、体温計の数字よりも、元気さや哺乳力を参考にします。
    逆に、発熱はさほどなくとも、活気の低下が目立つときには注意が必要です。
  • 上記に加え、3か月未満の発熱は症状が乏しくても重症感染症の可能性があるので
    なるべく早く医療機関を受診する必要があります。

『日常生活のポイント』

  • 温めるor冷やす?:発熱初期の寒がっている時は布団等で温めても良いですが、発熱が上昇してからは温めない様に。厚着はさせないでください。首や脇を冷やしても体温は下がらないことが多いですが、気持ち良さそうなら冷やしてあげてください。無理には行わなくても良いです。
  • 解熱剤の使用:40℃の発熱があったとしても、元気が保たれていれば使用しなくても良いです。解熱剤によって積極的に熱を下げる必要はありませんが、発熱のせいで全然寝られなかったり水分が摂れなかったりした場合には使用しても構いません。
  • 入浴について:元気があれば、シャワー浴は行っても良いです。長時間の入浴は避けてください。
  • 食事について:発熱時は下痢をしやすい傾向にあります。油ものを避けて、消化の良いものを摂ってください。食欲がない場合は無理に食べさせる必要はないですが、少しずつでも良いので水分(糖分・塩分)はこまめに飲ませてください。

【夜間に発熱してしまった時の対処法】

★夜間救急を受診する必要があるもの
  • 生後3か月未満で38℃以上の発熱があった時
  • 活気の低下が目立つ、哺乳力が明らかに低下している時
★翌朝まで待って受診でよいもの
  • 月齢が3か月以上であり、38℃を超えていても活気や哺乳力が比較的保たれている時
  • 喘息や痙攣など、他の緊急性のある症状がない時

嘔吐

  • 子供で嘔吐を認める病気はウイルス性胃腸炎が最も多いです。大抵は3日程で軽快してきますが、改善がない時は他の疾患も考慮する必要があります。 起こりやすい合併症は脱水症です。特に乳幼児に起こりやすくなっています。
  • 脱水の治療は水分自体の補給だけではなく、電解質(塩分等)の補充も必要です。
    重症の脱水では点滴を行いますが、消化管から吸収させる自然な摂取経路ではないので体に負担がかかってしまう欠点があります。
    現在、中程度までの脱水に関しては経口補水療法が推奨されています。
    経口補水液は様々なものが発売されていますが、ナトリウム濃度が高く、糖分が抑えられているものが望ましいです。糖分が少ないと味が悪くなりますが、多すぎると吸収が悪くなります(経口補水液の種類を以下の表に記します)。
OS-1がない時:水1000mlに砂糖20g・塩3g程度混ぜる

(OS-1がない時:水1000mlに砂糖20g・塩3g程度混ぜる)

【嘔吐時の対処法】

  • 初めの嘔吐が少し落ち着いたら速やかに経口補水を開始します。
    小さじ1-2杯程度を与えます。嘔吐がなければ10分毎に同量を与えます。飲めそうなら小さじ4杯程度まで増やしていただいても構いません。もしどうしても飲み始めることができないなら、15-30分程度休憩してから再開してください。少しずつでもよいので、根気強くあげてください。目標は開始から4時間程度で、体重1㎏あたり50-100mlです。
  • 食事は無理に食べさせなくても結構です。最終の嘔吐があってから、最低半日程度はあけて、消化の良いものから始めてください。
  • 吐物の処理:手袋とマスクを着用し、なるべく早めにふき取る。
    キッチンハイター(5%)5ml+水500mlで水拭きして乾いた雑巾で拭いて乾かす。
    衣服等はキッチンハイターのキャップ量25ml+水500mlの溶液に30分ほど浸す。

【★夜間に嘔吐が続いた時に救急受診を考える症状】

  • 半日以上吐き続けて、水分摂取が不可の時
  • 血便・血尿がある時
  • 明らかに顔色不良が続く時

咳嗽

咳が出る原因には色々ありますが、気道に入った異物や痰を排出する為かアレルギー反応が起こった為であることが多いです。基本的には、発熱と同様に必要な防衛反応と考えられます。
子供の咳は急性上気道炎、いわゆる風邪によることが多いですが、「乾いている」「痰が絡んで湿っている」「ゼーゼーしている」の様な咳の性状、時間帯による咳頻度の変化や咳の続いている期間等、咳の種類によって診断は多岐に及びます。

咳の症状と疾患

問診でお聞きしたいことは以下の通りです。

  • 「持続期間(いつから)」
  • 「よく起こる時間帯」
  • 「寝ている時の有無」
  • 「日常生活との関連」
  • 「家族歴・既往歴」
  • 「環境の変化」
  • 「経過」

などの情報は非常に重要となります。

【★夜間に救急受診を考える症状】

  • 陥没呼吸(息を吸う時、胸の一部が凹む)や顔色が悪く、ゼーゼーしている時
  • 犬の遠吠えの様な咳が急に出現し、息苦しい時
  • 苦しくて横になれない、咳で全く眠れない時
  • 水分摂取が不可能な時
  • 遊んでいた子供が急にむせて、顔が赤黒くなった時
子供の咳は夜間に悪くなりやすい傾向があります。気になる咳があった場合、なるべく日中に受診し診断や内服・処置などを受けて、夜間悪くなった時の対処法を聞いておく方が望ましいです。

便秘症

約2割程度の子供に便秘があると言われています。便秘を長く放置すると直腸の変化を伴うことがあり、どんどん治りにくくなって行きます。成人へ移行してしまう可能性もありますので注意が必要です。発症時期は大きく分けて3つあります。

  • ①離乳食の移行期
  • ②乳児のトイレットトレーニング期
  • ③小学校通学の開始期

以下の様な症状があれば、便秘症の存在が疑わしいです。

  • 排便時に強い怒責(下腹部に力を入れる)が必要
  • 便が硬い
  • 残便感がある
  • 排便回数が1週間に2回以下
  • トイレが詰まるぐらい大きな便がでることがある
  • 週に1回の便失禁がある

合併症としては尿に関するものが多いと言われています(尿路感染・夜尿症など)。
繰り返す嘔吐、血便、腹部腫瘤、肛門の形態・位置異常や腰(お尻の上の窪み)などを伴っていれば、便秘を来す基礎疾患の鑑別が必要です。

治療

非薬物療法として日常生活の改善を行います。不規則な食事摂取や水分摂取不足の是正、便意時に我慢をしない、食後ゆとりのある時間にトイレに座る習慣をつける、適度な運動を行うなどを指導します。一般的にトイレットトレーニングの時期は、一人歩きができる、一人で下着の上げ下げができる、コミュニケーションがとれる様な時期に開始しますが、便秘のある子供は先に便秘症の治療を開始(服薬中でも可)してコントロールができてから始めます。お腹のマッサージや肛門刺激に関しては確たる有効性は証明されていませんが、試みる価値はあります。また、まれに牛乳を摂取することによって便秘が誘発される子供がいます。その様な可能性のある子供は、日々の牛乳摂取量・時期と便秘の関連性を見直してみる必要があります。
次に薬物療法に関して、です。色々なタイプの薬剤がありますが、一般的に便秘の維持療法は浸透圧性下剤から開始することが推奨されています。特にポリエチレングリコール製剤が他の薬剤より効果的であることが多いとの報告があります。

子供に使用する便秘薬の一例
減量中止が早すぎると再発しやすく、6〜24か月は要することが多い。
子供に使用する便秘薬の一例