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アレルギー外来|東大阪市御厨西ノ町の小児科・アレルギー科 - もしもしキッズクリニック

アレルギー外来

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Medicalアレルギー外来

アレルギー外来

当院院長は日本小児科学会の小児科専門医であるだけでなく、日本アレルギー学会のアレルギー専門医でもあります。
お子様のアレルギー疾患は多岐に渡ります。気管支喘息、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎など、アレルギーをお持ちの方の割合は年々増加傾向にあります。
ガイドラインに沿った治療を行うだけではなく、其々の患者様に合わせた治療を行って参ります。また、アレルギー疾患をお持ちのお子様の御家族もアレルギー疾患をお持ちのことが多い傾向があります。お気軽にご相談ください。 特に食物アレルギーに関しましては、様々な病院で10年以上食物負荷試験や減感作療法に従事して参りました。食物制限の必要性の有無や経口食物負荷試験の適応、誤食時の対応薬(エピペン処方)等、お子様個々のケースに応じた診察・治療をさせていただきます。
また、近年益々増加しているスギ花粉症とダニ通年性アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法も積極的に行っております。現時点でアレルギー症状を抑えるだけでなく治すことができる唯一の治療法です。治療をご希望の方は、是非ご相談ください。
(★お子様の診察と同時に、ご両親ご家族のアレルギー診療もしております。大人の方の分もご予約が必要です。) 

Medicalよくみられるアレルギー疾患や対処法

舌下免疫療法

近年増加しているスギ花粉症とダニ通年性アレルギー性鼻炎を根本的に治すことができる可能性がある治療法として注目されているのが、舌下免疫療法です。2014年からスギ花粉症、2015年からはダニ通年性アレルギー性鼻炎に対して保険適応となりました。
アレルゲンを舌下に投与し、体をアレルゲンに慣らすことで、アレルギー反応を起こしにくくしていきます。以前は「皮下」免疫療法が行われていましたが、「舌下」免疫療法の登場により、自宅で治療ができるようになりました。

年齢適応
年齢適応は5歳以上です。成人の方も行うことができます。
開始時期
ダニアレルギーに対する舌下免疫療法は年中いつでも開始できます。
スギ花粉症に対する舌下免疫療法は、6月~11月にしか開始できません(スギ花粉が飛ぶ可能性の低い時期)。適応に関する相談・検査はいつでも行っています。
投与方法
初回投与は必ずクリニックで行います。30分~1時間は副反応出現の有無を観察します。
その後は自宅で1日1回服用していくことになります。
最初の1週間は濃度の薄い薬剤を使用し、その後2週目から濃度を濃くした薬剤を服用して行きます。安定するまでは2週間間隔、その後は最低1か月に1回は受診していただきます。治療期間はできれば3年間以上が望ましいです。治療開始後1・2年目にもある程度の効果は期待できますが、長く続けるほど効果が持続しやすいと言われています。
効果
すべての患者様に効果が期待できる訳ではありませんが、約20%の人に症状の消失を認め、約60-70%の人に症状の改善がみられると言われています。例え完治に至らなくとも、症状が緩和されることによって、薬の使用量を減らすことが期待されます。抗アレルギー薬の代表的な副作用である眠気で日常生活に支障がある方は特に試みてみるべき治療法かと思われます。

服用ができない方

  • *アレルゲンエキスの投与によりショックを起こしたことのある方
  • *重症の気管支喘息(%FEV:70%以下)、または不安定な気管支喘息の方
  • *妊娠または授乳中の方(もしくは2-3年以内に妊娠希望の方)
  • *β阻害薬(高血圧や不整脈の薬)を使用中の方
  • *悪性腫瘍又は免疫系の全身性疾患(膠原病や免疫不全症など)のある方
  • *自己免疫疾患の合併や既往、または濃厚な家族歴を有する方
  • *全身ステロイド薬や抗がん剤を服用中の方
  • *急性感染症にかかっている方

舌下免疫療法

気管支喘息

小児喘息は、「発作性に起こる気道狭窄によって喘鳴や呼気延長、呼吸困難を繰り返す疾患である。」と定義されています。気管粘膜の炎症で気道が狭くなってしまい、呼吸が苦しくなる病気です。5歳以下の喘息は乳幼児喘息と呼びます。
小児喘息の重症度(治療前)はある期間にどの程度の喘息症状がどのぐらいの頻度で起こったかを指標にして判定されます。以下に示す5つのタイプに区分されます。

気管支喘息

治療を開始した後の重症度の評価は上記の通りではなく、現在行われている治療強度と発作頻度によって変わっていきます。
それぞれのタイプによって使用すべき薬剤が違います。急性増悪(喘息発作)に対する治療も勿論大切ですが、それをおこさないように予防することもより重要です。
長期管理治療薬の使用が的確になされて、良好なコントロールが得られれば、予後は改善されます。

気急性増悪(喘息発作)のタイプと対処法

(※比較的ご自宅で分かり易そうな症状に下線。)

気管支喘息

発作は夜22時と明け方6時前後に起きやすいと言われています。

(正常呼吸数の目安:回/分)1歳:30-60 1-3歳:20-40 3-6歳:20-30 6-15歳:<30

汗疹(あせも)

高温多湿の環境で汗が大量に作られると、汗の管の途中で汗が排泄されずに溜まってしまいます。これを汗疹と言います。管のどこに溜まってしまったかによって3つに分類されます。

  • ①水晶様汗疹:角質内(皮膚のとても浅い部分)
  • ②紅色汗疹:表皮内(浅い部分)
  • ③深在性汗疹:真皮内(深い部分)

です。深在性汗疹は、あまり日本で見られることはありません。

①水晶様汗疹は、透明な小さい水泡が多発します。新生児の顔にもみられます。浅い部分なので、あまり痒みはありません。

②紅色汗疹ですが、これが一般的にいわれる汗疹(赤い)です。主に顔や首・胸・肩・背中・関節部分に紅色の小さな丘疹が多発します。高温多湿環境が改善されれば自然に消えるのですが、炎症を起こしてしまうと湿疹となってしまい、痒みを伴います。
そうなってしまうと治療(ステロイド)が必要となってきます。

汗疹の時、スキンケアはどうすれば?
汗をかいたらすぐに湿ったタオルで拭いて、汗の出口を開けてください。
また、保湿剤は必要です。保湿によって汗管が詰まって汗疹になることはありません。湿疹の予防の為にも保湿は行ってください。汗を洗うか拭うかした後に塗布が望ましいです(ステロイドも)。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、「増悪と軽快を繰り返す瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を持つ」と定義されています。つまり痒みのある湿疹が良くなったり悪くなったりする、家族にアレルギー疾患を持っていることが多いということです。

ステロイド外用薬等によって一時的に良くなっても、治療をやめてしまうとその後再発することが多く、継続したケアが必要となる疾患です。

湿疹は左右対称です。乳児期は顔・頭から出現し、体幹・四肢に降りてきます。
幼小児期は頸部や四肢関節屈曲部に多くなってきます。

治療は主に、保湿・ステロイド外用・タクロリムス外用に抗ヒスタミン薬の内服併用となります。
外用薬を上手に使えば、湿疹は軽快していきます。以前までは、湿疹が治まった後は保湿剤のみ塗っておいて、悪化したらステロイドを塗る治療(reactive療法)が主に行われていました。最近は保湿剤に加えて、目に見える湿疹が無くとも週2回ほどはステロイド等の抗炎症剤を塗っておく治療(proactive療法)が有効であると言われています。

保湿のやり方

子供は性ホルモンの関係で皮脂分泌量が少なく、皮膚の水分が蒸散しやすいと言われています。皮膚のバリア機能を保つためにも、普段からの保湿がとても重要です。

回数
保湿剤の効果持続時間は短く、数時間程度しかありません。夜入浴後の保湿は勿論ですが、朝の起床時も行うべきです(大変ですができれば昼間も…)。
種類
軟膏、クリーム、ローション、フォーム、スプレーがあり、基剤成分の油・水の含有割合によって剤形が分かれています。
ワセリン→皮脂膜代わり。油分が被膜となって皮膚を覆い、水分の蒸散を防ぐ。
クリーム・ローション等→吸湿して角層に水分を付与・保持する。
ワセリン>クリーム>ローション>フォームの順で被覆性が高い(ベタツキ感は逆順)

乾燥しにくくベタツキが不快となる夏場はローション、乾燥しやすい冬場は軟膏やクリームが使いやすいです。
(※びらん・潰瘍部位があった場合は、軟膏を使用しましょう。)

外用の量と方法
擦り込むのではなく、優しくなでる様に乗せていきます。
乗せる量と範囲はFTU(finger tip unit)という概念によって塗布すると良いです。
チューブを押し出して、成人人差し指の第一関節から先端まで乗せた量が1FTUです。
1FTUは成人の手のひら2枚分の範囲に塗れる適量とされています。
(ローションでは手のひらに1円玉くらいの量が1FTUに相当。)
ただ、上記の方法に従って塗ったとしても塗布後に皮膚にテカリがなかったり、ティッシュがくっつかなかったりした場合は、もう少し多めに塗った方が良いです。
外用薬は薄く塗り過ぎると効果が期待できないことが多くなります。
入浴の方法
体が温まり過ぎると痒みは増悪しますので注意が必要です。40℃を超えない温度が望ましいです。刺激を避けるため、洗う時にはタオルはなるべく使わず、泡と手で汚れを取るのが良いでしょう。その後はしっかり洗い流し、身体を拭いたら直ぐに保湿剤を塗ります。
時間が経てば経つほど保湿剤の効果は薄れていきます。
石鹸は弱酸性石鹸が望ましいです。皮膚のpHに近く、すすぎ易い石鹸です。
日焼け止め、虫よけの塗り方は?
アトピーなど、皮膚に炎症を起こしている子供に日焼け止めや虫よけを塗る時は、保湿剤を塗った上から使用してください。刺激を緩和できます。また、日焼け止めと虫よけを同時使用する時は、虫よけ効果を減弱させない為にも後に虫よけの方が良いでしょう。
家に帰って石鹸で洗い流した後には、再びしっかり保湿してください。