虫刺され関連
- 子供が蚊に刺されると酷く腫れます…。
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蚊に刺されたときの皮膚症状は、吸血の際に注入される唾液腺物質に対するアレルギー反応で起こります。
その反応は大きく2種類に分かれます。- ①即時型反応:
刺された直後から痒みや膨らみが出現し、数時間以内で軽快するもの。 - ②遅延型反応:
刺されて数時間後から翌日以降に強い痒みや水疱などが出現し、軽快するのに数日~1週間程度かかるもの。硬くて熱感を伴う事が多く認められます。
蚊の種類や刺された頻度や年齢・体質によって症状の個人差が大きいと言われています。
初めて刺された時には、蚊の唾液に対する感作が成立していないため症状がありません。
何度か刺されるとまず遅延型反応が出現し、何度も刺されるにつれて即時型反応が出現するようになります。さらに刺され続けると遅延型反応が弱くなって即時型反応のみとなり、最終的には両方の反応が減弱します。
つまり乳幼児期には遅延型反応が強く起こりやすく、成長するにつれて遅延型反応が弱まります。青年期以降は即時型反応のみが起こるようになります。高齢となるとどちらの反応も現れにくくなります。
年齢が低いほど、時間がたってから症状が出やすく、その反応も強くなりやすいという事になります。<治療>
吸血後の痒みを伴う皮膚炎に対しては、ステロイド外用薬を使用します。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬を併用する事もあります。
<予防>
予防策としては肌の露出を避ける事、虫除け剤を使う事などがあります。
虫除け剤にはディートやイカリジンがあります。ディートを含む虫よけ剤は生後6か月未満の乳児には使用禁止となっており、また2歳未満は1日1回以下と使用回数の制限があり注意が必要です。イカリジンにはその制限はありません。 - ①即時型反応: