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よくあるご質問 - おちんちん関連|東大阪市御厨西ノ町の小児科・アレルギー科 - もしもしキッズクリニック

よくあるご質問

Q & A

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(おちんちん関連)

おちんちん関連

包茎

「包皮が翻転(←めくる事)できず陰茎先端が包皮に包まれた状態」の事を言います。
生まれたときには亀頭と包皮が癒着しており、ほぼ全員が包茎です。
乳児期から幼児期に成長するにつれ、亀頭表面と包皮との間に皮膚のゴミが生じる事によって徐々に癒着が剥がれていきます。この時期に、陰茎の皮膚の下に白い塊が透けて見られることがあります。これは恥垢と呼ばれるもので、特に悪いものではないため無治療で構いません。また乳児期において大部分の亀頭が露出していなくとも、包皮を軽く翻転させた際におしっこの出口とその周囲の亀頭が少しでも観察できれば、病的なものではなく生理的な包茎と判断して構いません。

3~4歳頃になると陰茎の成長と時折起こる勃起によって徐々に癒着が剥がれ、包皮が翻転できる様になってきます。しかし包皮先端の口径や伸び具合には個人差があるため、狭く硬い場合には亀頭を露出する事が困難な場合もあります。この年齢において、手で剥いて亀頭の半分が露出する割合は80%程度です。また、亀頭の全てが露出する割合は15歳でも60%程度と言われています。
無理に包皮を翻転すると、包皮が嵌頓を起こして戻らなくなってしまったり、包皮が裂けて瘢痕化すると却って包皮先端の出口が狭くなってしまったりする事もありますので注意が必要です。

治療が必要な包茎は、包皮の嵌頓既往や繰り返す感染症、排尿障害を伴っているもの等となります。

治療が必要な包茎

  • 亀頭包皮炎(包皮と亀頭との間に細菌性の感染症を起こし、腫れや痛みを生じるもの)を繰り返し起こす場合。
  • 包皮先端の出口が狭すぎて(何らかの原因で狭小化してピンホール状になったもの)、排尿の始まりから終わりまでを通して包皮が風船のように膨らみ続ける場合。(排尿の始めだけ一過性に膨らむものではなく)
  • 嵌頓包茎の既往のある場合。
  • 10~11歳になっても、亀頭が全く見えない場合。

治療法としては、まずはステロイド軟膏の塗布を行います。これで改善しない場合は外科的治療を考慮します。
ステロイド軟膏による包茎治療の有効率は80%程度であり、表皮を薄くして皮膚の伸展をよくする・抗炎症作用により癒着の剥離を促進するなどの機序によって効果がみられると言われています。ステロイドによる副作用を心配される方も多いのですが、ステロイド軟膏によって血中のステロイド濃度に大きな変化はなかったとの報告があり、安全に使用できると考えられています。
1日1回入浴後、無理しない程度に包皮を剥いて包皮先端の出口に軟膏を塗ります。塗っていると徐々に包皮の出口が広くなってきます。まずは4週間目安で使用しますが、数週間で実感が得られてくると思います。

陰嚢水腫

おむつ換えの時などに陰嚢の大きさに左右差がある事に気付いて来院される事が多い疾患です。健診で指摘されて初めて気が付く事もあります。
中身が液体なので、陰嚢にペンライトや懐中電灯を当てると陰嚢が透けて見えます。
(同じく陰嚢が膨らむ疾患として鼠経ヘルニアがありますが、こちらは中身が腸管なので透けません。)
殆どが2歳までに自然消失します。陰嚢水腫は精巣に悪い影響を与える事はありませんので、自然治癒の可能性がある間は経過観察を行います。

停留精巣

陰嚢内に精巣が入っていない・確認できない疾患です。
本来精巣はお腹から陰嚢に降りてくるものなのですが、それが途中で止まってしまって陰嚢に降りていない状態です。
頻度は新生児で5%程度認められます。1歳時点で頻度は1%程度となっています。
6か月までは自然改善が期待できますが、それを超えても改善しない場合は手術を考える必要があります。手術の時期は1歳前後から2歳とされています。
精巣が正常に機能するためには、体温と比べて温度の低い陰嚢内に存在している必要があります。停留精巣は鼠経ヘルニアの合併があったり、不妊(精子の形成能力低下)や精巣腫瘍のリスクが上昇したりするため、積極的に治療を行う必要があります。